Sシニア犬や保護犬はコマンドを覚えにくいと言いますが、それでも覚えてくれる子はたくさんいます。犬は仕事が欲しい動物なので、要求されたことをして、褒められるのはとても嬉しいのだとか。『おすわり』や『止まれ』は安全管理にも大切なので、それぞれのペースで楽しく教えてあげたいですね。
今回は、保護犬だった10歳のシニア犬を迎えた『こたけ雫』が、実用的と感じるコマンドとトレーニングのコツをご紹介。シニアから始めるトレーニングも焦らなければ楽しくできそう♪
10歳でおすわりを覚えた愛犬!
実用的だったコマンドと覚え方
コマンドは犬との
コミュニケーションにも、
時に思わぬトラブル回避にも
とても役に立ちます。
今回は、
10歳で迎えた愛犬の
習得時エピソードとともに、
おすすめのコマンドを
いくつか紹介します!
コマンドを知らなかった
シニア犬
我が家の愛犬は元保護犬。
家に来たときに覚えていたのは、
保護ボランティアの方から教わった
「おすわり」のみ。
そしてそれも、
私たちにはしてくれない
という状態で
同居がスタートしました。
おすわり、ふせ、おて
最初はなかなか
うまくいきませんでした。
ボランティアさんと私では
微妙に発声が違うのかも?
と思いきって、
おすわりは「シット」、
ふせは「ダウン」など
英語コマンドに
切り替えてみました。
おやつを鼻先で見せて
「シット」と声をかけ、
人差し指を倒す
ハンドサインもつけて
取り組んだところ、
ある日ついに
ストンと座ってくれました!
べた褒めされたのが
嬉しかったのか、
「シット」は
定着していきました。
次に取り組んだ「ダウン」も、
「シット」のあと
おやつで軽く床を叩く
というサインを付け加え、
しばらくして
習得することができました。
「お手」だけはなぜか英語では覚えず、
おはようやただいまなど
犬のテンションが高めなときに
「あくしゅ」と声かけしながら
目の前で手を振って差し出す
サインを続けて、
コミュニケーションとして
覚えてもらいました!
止まれ、待て、
進め、落ち着いて
次は
覚えて実用的だったコマンド
を紹介します。
まずは、止まれ。
散歩中に「ストップ」
と声をかけて止まることで
危険回避に役立てることができます。
愛犬はまだ
リードをつけた時しかしないので、
万一の逸走などに備え、
今後は
リードのない状態でもできるように
屋内やドッグランで
取り組んでいきたいです。
次は、
待ての「ウェイト」。
これはおやつを使って覚えましたが、
散歩中もしてくれます。
「ご褒美を我慢する」
という意味ではなく、
「ストップを継続する」
という意味で覚えてもらうと、
いざというとき実用的。
さらに、
進めの「ゴー」は、
リードを引き、
声かけすることで、
嫌いな動物病院の階段に
尻ごみした時や
ドッグランで「遊ぼう!」と
誘う時などに使っています。
最後は、
落ち着いての「ステイ」。
興奮してどんどんリードを引っ張った時、
知らない人が訪ねてきて吠えた時、
怖がって固まった時などに
「ステイ」と声をかけ
落ち着いて!と伝えています。
どれも成功したらたくさん褒めます(笑)
さぁ、ここまでの
「ストップ」
「ウェイト」
「ゴー」
「ステイ」で、
愛犬ができるようになったこと。
それは道の横断です!
人間でいう「右見て左見て」のように、
「ステイ、ストップ、ウェイト、…OK!ゴー」
で安全に道の横断ができるように!
最後に…
今後は、
誤食しかけたときの「口から離せ」、
逸走に備えた「止まれ、戻れ」に取り組んで、
より安全な暮らしを
目指したいと思っています。
これから始めるご家庭も、
焦らず自分と愛犬のやり方で、
コマンドで絆を深めてくださいね。