Dどんなに大好きでも、どんなに可愛がっても、やって来てしまうお別れの時。伝えきれない感謝の気持ちを溢れるほど込めて、送り出してあげたいですよね。業者選びから、火葬の方法や供養の方法など、意外と判断を迫られるその時。今少しだけ先に知っておいた方が、安心できそうと思いませんか?
今回は、ペット葬儀のエキスパートであり、資格も持つ、犬オタクライター『芽萌』が、なかなか聞けないペット葬儀のアレコレを解説。後悔のないお別れの為に、大切な情報をお届けします。
知って安心!
ペット葬儀の種類
愛犬とのお別れは、
考えたくないけれど、
それは必ず来るものです。
そしてお別れは
大抵突然にやってきます。
今日は、
ペット葬儀会社に勤めていたこともあり、
動物葬祭ディレクター2級を保持する私が、
ペット葬儀の種類を詳しくお伝えします。
ペット葬儀の始まり
昭和20年に
府中市の
寺院系動物霊園さんが
始まりといわれています。
昭和50年前後までは
土葬が主流でしたが、
その頃より衛生面を考えて
火葬になってきました。
現在、
1000以上の
ペット葬儀業者が
全国にあります。
ペット葬儀の種類
現在、
前述の通り
沢山の業者さんがあります。
種類としては
・ペット霊園
・移動火葬車
・行政での火葬
となります。
ペット霊園でのご火葬は、
お値段が高くなる
傾向がありますが
火葬炉が大きく、
大型犬でも対応できる
ところが多いのが
特徴です。
移動火葬車でのご火葬は、
慣れ親しんだ家の傍や、
大好きだった公園でご火葬でき
安価にできるのが魅力的です。
ただし、
道に停車してのご火葬になるので、
市区町村によっては
ご火葬不可の場所があったり、
車から煙や炎が出てしまい
周囲に迷惑をかけてしまうことが
デメリットとなります。
この中で一番お安くできるのが、
行政でのご火葬ですが、
お骨を拾えなかったり、
自宅に連れ帰れなかったり、
色々と制限があります。
いずれにせよ、
費用は後述のご火葬の種類と、
わんちゃんの体重で決まります。
日頃から
わんちゃんの体重は
気にしていましょう。
火葬の種類
ペットのご火葬の種類は
大きく分けて3つになります。
※ペット霊園と、
移動火葬車の場合
1 合同火葬
こちらは、
アナタのわんちゃんだけでなく、
よそのわんちゃんや
猫ちゃんも一緒に
火葬炉に入って
ご火葬される方法です。
その為、
アナタのわんちゃんのお骨は拾えません。
だって、
お骨が混じってしまう
可能性があるから!
合同火葬の場合は、
大抵ご供養方法も
合祀墓に入ることが多いです。
合祀墓というのは、
他のわんちゃん、
ねこちゃんが眠るお墓のことです。
その際、
お骨をコンパクトにする為に
ご粉骨といって
お骨をパウダー状にすることが多いです。
費用は個別火葬に比べ、
安くなっています。
お手元供養や、
お骨の分骨を考えていない方なら、
こちらが一番良い方法と言えます。
ただし、
合祀墓が自宅から遠い場合
などもあるのでご注意ください。
2 個別火葬(お骨上げなし)
こちらは、
アナタのわんちゃんだけで
ご火葬を行い、
お骨を拾わない方法です。
ただし、
お骨は合祀墓には入れずに、
自宅で骨壺を保管する
お手元供養することが可能です。
その子だけでの
特別なご火葬を
することができます。
もし、
お骨になった状態を
見るのが嫌な方は、
こちらの方法を
お薦めいたします。
その子だけでのご火葬なので、
業者さんにお願いすれば
分骨も可能な場合があります。
費用は、まぁまぁかかります。笑
骨壺や骨袋は、
事前に買っておいたものでも
入れてくれる場合があります。
大体、
チワワちゃんや
ヨークシャーテリアちゃんくらいの
猫ちゃんくらいのサイズで
4号の骨壺になります。
ちなみに、
ご粉骨をすると
1サイズ小さな骨壺になります。
3 個別火葬(お骨上げあり)
こちらは、
アナタのわんちゃんだけでご火葬し、
最後にご家族で
お骨を拾って頂く方法になります。
ご供養方法は、
お手元供養はもとより、
合祀墓に入れることも可能です。
業者さんによっては
これよりスペシャルなプランもありますが、
基本的にはこのプランが
一番丁寧なご火葬になります。
49日までお手元供養をされ、
その後合祀墓や
ペット霊園に入れるなど、
様々なご供養方法の
選択肢が増えます。
昔の愛犬の話
私には
6歳から18歳まで
一緒に育った愛犬がいました。
彼が亡くなった時には
まだ今ほど
ペット葬儀が流行っておらず、
近所の
電柱に張り紙があった火葬業者
にお願いしました。
亡くなった翌日、
業者が彼を迎えに来ました。
お別れの言葉を読み上げ、
棺に入れられ
彼は行ってしまいました。
程なくして、
火葬が終了した
との旨が書かれた
葉書が届きました。
私はお参りに
合祀墓を訪れましたが、
そこは奇妙なオブジェが並ぶ
一風変わった場所でした。
ショックを受けたのを覚えています。
数年後、
衝撃的なニュースが
世間を騒がせました。
ペット火葬業者が、
火葬をせず
山に遺体を
遺棄していたのだそうです。
あの業者でした。
私の大好きな親友をお願いした、
あの業者でした。
私は
二度目のショックを受けました。
どうしてあんなところに
頼んでしまったのか、
自分を責めました。
どうか、
皆さんにはこんな思いを
して欲しくありません。
是非、
生前からよく業者を吟味して、
いざという時に
信頼して頼める業者さんを
見つけて欲しいのです。
如何だったでしょうか?
もし、
愛犬とのお別れが来た時に
慌てて調べず、
あらかじめ色々調べておくと
いいのではないでしょうか。
最期まで、
アナタの愛が
伝わるように願っています。